「大企業の生産性は低い」を新入社員が感情論抜きで考えた

こんにちは。@kaka_nonです。

以前こんな記事を書きました↓
生産性ってなに??日本の生産性が低い理由は「IT音痴」ではない
大企業はオワコンなのになぜつぶれない?新入社員が考えてみた

今回はこれらに関連して「大企業の生産性」について書きたいと思います。ぼくは今年の春に大企業へ就職したのですが、もちろん感情論抜きで考えたいと思います。

「IT導入」を感情論抜きで考える

まず、「生産性向上」の議論の中で必ずと言っていいほど出てくる「ITを導入して雑務を自動化する」について考えたいと思います。

生産性はアウトプット÷インプットです。したがって生産性向上のためには二つの方法しかありません。
①アウトプットを上げる
②インプットを下げる 
です。代表的なインプットは
・人件費
・設備
・お金
などがあります。

さて、IT導入について考えます。例えば雑務の自動化によって残業時間が減るとしたら、これは「インプットを下げる」ですね。雑務の自動化によって、残業時間は変わっていないけど製品を多く作ることができたとしたら、これは「アウトプットを上げる」です。

IT導入によって「時間当たりのアウトプットの」を上げることができます。こう見るとIT導入は生産性向上に大きく貢献できるような気がしますが、ぼくは「IT導入して生産性を向上することは非常に効率が悪い」と思っています。

なぜか?というと、IT導入はアウトプットの質に直接的には関係しないからです。貢献できるのはあくまでも量です。
(※あくまでも「生産性が低い!」としての対策によく出てくる「紙を使わない」だとか「メッセージアプリの導入」についての話をしています。「AIによって大量のデータを処理し、年齢や性別によって売れやすい製品のモデルを新たに算出する」などの場合はアウトプットの質を向上できると思います。)

そして生産性をアウトプット÷インプットして正しく考えると、生産性には「アウトプットの質」が何よりも大切なことが理解できます。

Appleの生産性はなぜ高いのか?

アメリカのAppleは世界で一番利益を出している会社です。誰も疑うことがないでしょうが、Appleの生産性は非常に高いと言えます。なぜAppleの生産性は高いのでしょうか?それは

iPhoneやiPadをApple以外の会社は作れないから
当たり前のことだと思うかもしれませんが、これに尽きるとぼくは思います。高い生産性には「自社以外で作れないもの」を売り物として持つのがすごく大切です。

なぜ生産性にはアウトプットの質が量より大切なのか?の答えは「貴重であれば貴重であるほどモノには高い値段がつくから」です。有名な画家が描いた絵画などを考えればわかりやすいかもしれません。

儲かっている大企業はその点、基礎研究であったり特許などの専門的な技術やブランドによって自社でしか作れないオリジナルな売り物を持っています。1人1人の生産性が低いのは間違いありませんが、売り物1つ1つの利益が大きいので結果的に儲かります。組織としての生産性は高いと言わざるを得ません。

「大企業の生産性が低い」という人は大体「職場がいかにスマートかどうか?」という視点での意見を言っています。生産性はアウトプット÷インプットであって、スマートかどうか?はあまり関係ありません。生産性で一番大切なのはアウトプットの質であって売り物がいかにオリジナルかどうか?です。オリジナルであればあるほど利益を出すことができるからです。

ここからは余談ですが「大学はいらない」という意見が少し前にTwitterで流れてきたのをご存知でしょうか。いかにオリジナルな売り物を作るか?という視点で生産性を考えた時、この意見ってハチャメチャにとんちんかんなんですよね。今までにない新しい技術を生む基礎研究は、国の将来の経済や生産性に一番大きく影響するからです。ちょっと違った視点ですが大学が必要な理由を以前書きました。
大学はいらない?ネットで全部勉強できる?そんな訳ない

落合陽一さんが4年前に書いた記事だそうです。日本のITが育たない理由を書いています。興味ある人は読んでみてください。

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1 個のコメント

  • そして生産性をアウトプット÷インプットして正しく考えると、生産性には「アウトプットの質」が何よりも大切なことが理解できます。
    →非常に納得です。
    モノからコト、多種多様な製品で溢れている現代では、質が求められるので同意です。
    ただ、クリエイティブな時間を確保するために雑多な業務を自力で自動化するスキルが、個々人で全く足りていないのが現状と思います。(自分も含めて)僕も製造業の大企業に勤めて6年ですが、新入社員のころから変わってないことばかりです。
    製造業の大企業は、成功体験、成功した手法への執着が組織でも個人でも強く、ソフトウェア、ITのチカラを過小評価して先んじて取り入れない傾向にあるかと思います。それが製造業における生産性の低さの一因かと。

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