生産性ってなに??日本の生産性が低い理由は「IT音痴」ではない

こんにちは。@kaka_nonです。

今日は「生産性」の話です。
よくネットなどでも話題になる「日本の生産性が低い」という話があります。
・AI導入
・自動化システム
などが代表的な解決策として考えられていますが「ちょっと的を得ていない気が・・・」とぼくはいつも思います。

・生産性とはなにか?
・日本の生産性が低いのはなぜか?
という話を今日はします。

生産性とは何か?

ほぼすべての人が言う生産性とは「国民一人当たりのGDP」のことです。では「国民一人当たりのGDPってなに?」という話からしましょう。

GDPというのは国内総生産のことです。つまり「日本という国で生まれた経済的な価値」の総額です。経済的な価値と言われてもよくわからないので、単純に「お金」としておきます。わかりやすくするためこの記事では「1000円のおもちゃの経済的な価値は1000円」ということにします。

日本の生産性はつまり「日本国民一人当たりが生み出したお金」っていう意味です。ぼくたちはみんな働いて「お金」を生み出していてそれに対して給料をもらっています。

おもちゃ会社とアプリ制作会社の生産性

「日本の生産性が低いのは日本企業の生産性が低い」ということがよく言われていますので、少し掘り下げて会社、つまりはビジネスにおける生産性を考えます。

ビジネスにおいてでも生産性の意味は一緒です。どれだけお金を生み出しているか?という話になります。しかし国民の生産性と会社の生産性を考えるとき、すこしだけ違った考え方をします。

ビジネスにおける生産性とは
アウトプット÷インプットです。
ビジネスは「人モノ金を投入してお金を得る行為」のことです。

例としておもちゃ会社を考えましょう。

・人
・PC
・材料
・工場
などを投入しておもちゃを売ります。
この投入したものがインプット
おもちゃ、もっと言うとおもちゃの売り上げがアウトプットで、おもちゃ会社の生産性は「アウトプット÷インプット」です。

次の例としてアプリ制作会社を考えます。

アプリ制作会社の生産性も一緒です。アプリ制作会社のインプットは
・人
・PC

です。アウトプットはアプリです。1個作ってしまえば日本中の人がダウンロードして使うことができます。

勘のいい人はもう気づいてるかもしてませんが、おもちゃ会社とアプリ制作会社が示すように、企業の生産性はその産業によって大きく異なります。当たり前ですよね、インプットもアウトプットも違うんですから。

農業であれば農業の、製造業であれば製造業の、ITであればITのそれぞれの生産性が大体決まっています。

なぜ日本の生産性は向上しないのか?

「日本の生産性が低いのはAIの導入が進んでないから」という議論をよく見ますが、ぼくは全然違うと思います。下は国別の生産性のグラフです。小さくてごめんなさい・・・

これを見ると確かに日本の生産性は低いですね。一方でアイルランドとルクセンブルクの生産性が非常に高いのってどうしてでしょうか?答えはこれも、産業構造による影響です。

アイルランドとルクセンブルクの主要産業はダントツで「金融」です。とくにプライベートバンクなどを扱う産業が80%ほどで、農業などの第1次産業の割合はどちらの国でも1%にすぎません。それに対して日本の主要産業は今も昔も「製造業」です。何が言いたいのかっていうと

生産性はアウトプット÷インプットですから、要は産業の利益率と近いものとして考えることができます。下は産業別の利益率です。

https://gyokai-search.com/5-riritu.html

ごらんの通り、金融は高く製造業は電子部品以外ランク外という現実があります。「日本の生産性が低い」一番の理由は生産性の高い産業が発達していないからです。アメリカは自動車産業が発達したデトロイトはかつての街になってしまい、かわりにシリコンバレーという巨大なIT都市が発達しました。アメリカが毎年高い生産性を維持しているのは、産業構造をどんどん高度なものにシフトしていってるからです。

いま日本でしている生産性の議論はほぼ「産業構造を無視した業務効率の話」です。
いかに職場が便利か?便利にするにはどうしたらいいのか?という話をずーっとしている気がします。「生産性は産業構造にすごく依存する」という事実を覚えておいて損はないと思います。

余談ですが、日本の生産性の高い産業はサービス業だとぼくは思っています。おもてなしの文化がある日本は非常に高度なサービスを提供できるにもかかわらず、一部のクレーマーに合わせることで深夜営業をしたり、高度な技術を安売りしてしまっています。

安売りするから従業員の給料が下がり、社会的地位が下がり、またクレーマーが生まれる、という超悪循環が生まれてしまっています。本来であれば、日本のサービス業は「超高級会員制」などの領域で競争するべきで、もしそうなったら海外のお金も日本に落ちるので日本経済はあっという間に回復すると思っているのですが・・・。

堀江貴文さんが「サービスを安売りする店舗は潰れればいい」と少し前に言っていましたが、本当にその通りだと思います。

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