分業の本当のメリットは「無能を雇うこと」である事実

2018年で平成が終わろうとしていますね。

さて、日本にとって平成という時代は一切経済成長せず、少子化が進むというすごく暗い時代になってしまいました。Twitterなどでは「日本は終わりだ」などの意見がちらほら見られますし、本屋に行けば「日本衰退」のようなタイトルの本が数えきれないぐらいたくさんあります。

・日本はなぜ衰退したのか?
・どうすれば回復するのか?

を考える前に、そもそも日本はどうやって発展したのか?を日本人は知る必要があると思います。

先進国と言われているアメリカや日本はどうやって今のような豊かな暮らしを作っていったのか?

答えを言うとアメリカも日本も「製造業」によって発展しました。もっというと、製造業を代表する「流れ作業」によって日本は発展しました。

流れ作業、つまり分業とはどういうものなのか?
分業によってどうやって経済が発展するのか?

について書きたいと思います。

流れ作業の狙いは「協力」ではない

製造業、モノづくりに取り入れられる「分業」のメリットを考えるために、ロボットを組み立てる例を考えます。

http://u0u0.net/NeJr

上のロボットを組み立てるとき
1.腕をつける
2.足をつける
3.頭をつける

という風に工程を分けて組み立てていきます。いまやモノづくりにおいては物凄く一般的ですね。このような分業のメリットって何でしょう?まず第一に

①作業を並行して進めることができる

ということが考えられます。大量にモノを作るとき、作業を並行して行うことができる分業はすごく合理的な方法です。

もう一つ、そして①よりも圧倒的においしいメリットが分業にはあります。それは

②安い人件費を使うことができる

ということです。どういうことでしょうか。

ロボットの組み立ての工程を細かく分けることによって、経営者は「腕しか付けられない人」を雇うことができます。もっというと、単純作業しかできない人を雇うことができます。ロボットを一から作ることができる優秀な人を雇わなくても、腕さえつけられれば労働力として戦力にできるんです。

この安い人件費の活用が実を言うと分業というシステムの一番すごいところなんです。

発展途上国を成長させた製造業

戦争に負けた日本は、この分業によるモノづくりによって発展しました。20世紀に「分業」という生産方式が生まれて、経営者は安い労働力を雇うことができるようになりました。安い労働力ってなに?というと貧しい人たちの肉体労働のことです。

貧しい人たちの雇用が製造業の工場で生まれると、その人たちはお金をもらうことができ、色んなモノを買って生活水準が豊かになります。

これが日本を含めた20世紀の世界経済が成長した仕組みです。20世紀は「製造業」によって発展途上国に雇用が生まれることで経済が成長しました。雇用が生まれてお金を手にした人は、当然お金を使います。そうするとサービス業やその他の雇用も生まれます。こんな感じでどんどん人がお金を手に入れ、そのお金を使うことで国は豊かになっていきます。

最近で言ったら中国や東南アジアもまさにこれです。興味がある人は日本のいわゆる大企業メーカーのHPに行って、工場があるところを調べてみてください。アジアなどの発展途上国がメインだと思います。

日本は全員が同じ方向を向いた集団で力を発揮する国民性なので、この分業やモノづくりがすごくマッチしたんだと思います。物凄い勢いで経済が成長して、アメリカに並ぶようになりました。

しかし、最初に言ったように日本の経済はここ20年で一切してなく、いまや日本経済は悲惨な状況になっています。なぜこういう風になってしまったのか?ということについて次は書きたいと思います。

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