こんにちは。
話題の人工知能やAIについて「勉強してみよう」って思ったことはないですか?今だと大抵インターネットで検索すれば大体の情報は手に入りますので、「AI 原理」でググったことある人って結構いるんじゃないでしょうか。
ググったことある人はわかると思うんですけど、人工知能やAIの原理を理解するのためには、実は結構高度な数学が必要なんですよね。行列、確率、ベクトルなどなど・・・。
難しい数式なんて読みたくない・・・って人のために、AIの原理をわかりやすく解説してみたいと思います。
AIって結局何してるの?という話
今となっては、ぼくたちの生活にとってAIや人工知能は随分となじみ深いものになりました。例えばあなたが韓国旅行に行くことになり、Googleで「韓国 飛行機」と検索して飛行機を調べました。すると次の日なんとなく見ていたwebページに「格安!韓国2泊3日の旅!」という広告が・・・なんていう経験ないでしょうか?実はこの広告を挿入しているのはAIなんです。GoogleのAIはいったい何をしたのか?ということを難しい話なしで説明したいと思います。
中1レベルの「数学」の話をします。
xy座標があって、(2,4),(4,8)という点が2つあります。この2つの点を結ぶとできる直線は?というと、y=2xですよね。
ではこの2つの点に(5,6)という点を追加して、3点を無理やり直線で表しなさいとしたら、なんとなく下のようになるのは理解できると思います。
だけどもしこの時、「なんとなくじゃダメ、一番正確な直線を求めなさい」と言われたらどうしましょう。
答えは
①点と直線の距離(3つ)を求める
②①の合計を求める
③②が一番小さくなるような直線を求める
です。こうやって書くと簡単そうに見えますけど、この計算って実は結構しんどいんですよね。人間がやると結構しんどいこの計算ですが、コンピューターがやると一瞬で終わります。
これがAIの原理です。
は?と思うかもしれませんけど、とりあえず説明を進めます。例えば、3つの点から求めた直線が仮にy=x+4だとします(めんどくさいから計算はしません)。この直線に対してx=10という入力を与えるとy=10+4=14ですね。
整理します。一連の流れで何が起こったのか?というと
①点(x,y)というデータを3つ与えた
②データの関係として直線を求めた
③x=10という入力に対してy=14という出力を得た
話をさきほどのGoogleの広告に戻します。
Googleは「○○と検索した人は××という広告を見る」というデータがあります。これが①です。実際には(x,y)のような形ではなくもっと複雑ですが、データという点では同じです「xならばy」ということです。
次にGoogleのAIはデータから、②でいう直線のようなデータの関係を求めます。当たり前ですが、このデータの関係は②のような直線にはなりません。でもやってることは計算しまくることで何も変わりません。人間では到底無理な計算をAIがして、一番最適なデータの関係を求めます。
「韓国 飛行機」とGoogle検索をすると、AIが計算して求めたデータの関係を使って
「韓国 飛行機」って調べた人はこんな広告をクリックするんじゃない?ということでAIが広告を打ってくれるわけです。直線の例で例えると、x=10がGoogleでいう検索ワードで、y=14がAIが打つ広告の種類になります。
理解できたでしょうか。ようするに、AIがやってることは「ゴリゴリ計算してデータから関数を求める」です。脳みそのようなものがあると思ったら大間違いなので気を付けましょう。AIの数学にもう少し興味がある人はこの2冊が特におすすめですので、読んでみてはいかがでしょうか。
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