先日Twitterで巻き起こった「大学いる、いらない」論争について。
一部では「大学はなんの役にも立たない」「オンラインサロンに入った方がマシ」という話が出ていました。
今日は
大学がいらないって言ってる人は全てのことをネットで学べると勘違いしている
ということを書きます。
ちなみにぼくがこれから書く「学べないこと」は団体行動とか協調性とか、そんなくだらないことじゃないです。
お金と設備が必要な学問はネットで学べないよ
「大学がいらない」「オンラインサロンに入った方がいい」という方々は、全てのことがインターネットで学ぶことができると思っているようですが、これはとんでもない間違いです。
結論を先に言うと
医学、工学、薬学などでとても専門的なことを学ぼうとすると必ず「設備とお金」が必要になります。
少しぼくの大学時代を紹介します。
ぼくは大学の研究で半導体を加工してマイクロデバイスをつくっていました。
難しい話をここで書く気はありませんが、この研究でよく使っていた装置の値段、1億円です。
もちろんこの1億円の装置だけを使うわけではありません。3000万くらいの装置も毎日のように使いました。「gold」とか数え切れないくらい成膜しましたし、高価な薬液もとんでもない量使ったと思います。
間違いなく、大学院の2年間の研究で6年分の学費は使っていると思います。それくらい、工学の基礎研究はお金がかかります。詳しくないですけど、医学とか薬学の研究はもっとお金かかるんじゃないですかね。
インターネットで学術論文は読めますが、手を動かして研究するにはとんでもないお金と設備が必要で、ネットやサロンで到底できることではありません。
「そんなの、会社に入って勉強すればいいじゃないか!」
と思うかもしれませんが、これも間違いです。そもそも研究機関で大学に勝てる会社はごくごくわずかです。資金力が違いすぎます。
しかも、企業はあくまで継続のために利益を出すことを優先します。
ただのど素人が「工学の専門的なことを勉強したいです」と言ってやらせてもらえるわけないです。
会社が人を採用することは「投資」であって「どれだけこの人はウチの会社にペイするか?」ということを見てます。
大学は研究機関であり、教育機関ですので人に「投資」はしません。この企業との違いがまさしく大学の意味するところです。
動画編集やホームページのデザイン、ブログ、オンラインサロン、
もはや数え切れないほどのビジネスがPC1台で出来るようになりました。
ですがインターネットで世界が出来ていると思ったら大間違いで、社会は様々な高度な学問のおかげで成り立っています。そんでこれからの社会を作るのは「こんにちの基礎研究」です。
大学が必要ないというのは絶対に間違いだ!というぼくですが、「半分以上の大学はいらない」ということは認めます。
【結論】
大学は絶対に必要だけどこんなに必要ないのは事実
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