原発怖い人にもっと怖いことを伝える記事
先週の北海道での地震。これによって大規模な停電が起きました。
「原発を再稼働してれば停電を防げたんじゃないか?」という意見から、「来る冬に備えて今すぐ原発を再稼働しろ!」というような主張をよく見かけます。
2011年に東日本大震災が起きて、福島第1原発が問題を起こしてからというもの、日本では「原発は怖いもの」ということになっています。
その原発の「怖さ」とは一体何なのか?ということを具体的に考えてみたいと思います。
「奇形児が生まれる」は嘘
「被曝したら奇形児が生まれる」という話を聞いたことあるんじゃないでしょうか?
ぶっちゃけ言って嘘です。
厳密にいうと、そんなデータはどこにもありません。
福島第1原発の被爆者の子供はもちろん、広島や長崎の原爆によって被曝した方々の子供も、めっちゃ正常に生まれてきています。
まず、この「事実」は受け入れましょう。
んじゃあ原子力発電の何が怖いの?っていう話なんですけど、
結論をいうと「放射能がもれて、被曝することによって細胞が破壊され、発ガンリスクが高まる」ということです。
これに関してはすごく単純なことがわかっています。
それは「1Svの被曝量でガンで死ぬリスクが5%上昇する」ということです。
やっぱり危ないじゃん!という話になるでしょうが、この「1Svで5%」という数字をちゃんと考えてみます。
人間は短期間で数Svほどの高放射線量を被曝すると、急な健康被害が出ます。
だけどそれは、原爆被害者や原子力関係者でなければ考えられないので、
ここでは我々一般人にとっての「長期的に低放射線量(100mSv程度)を被曝」したときを考えます。
ちなみに東日本大震災のとき、世田谷の民家で年間30mSvの被曝量が検出され、日本中が大騒ぎしました。
今問題視している「原発」にとって、100mSvというのは相当なものだ、というのはわかっていただけると思います。
タバコが原因のガンによって死ぬ確率
喫煙者がタバコが原因のガンで死ぬ確率は男性で2倍、女性で1.6倍程度になると言われているそうです。
ぼくたちが100mSv被曝したときに比べ、数千倍怖いってことです。
ですが
原発が「怖い」とされる日本のコンビニには灰皿があります。
もうめちゃくちゃな感覚ですよね。
あと、もう一つ重要なことがあります。
それは、今まで考えたこの発ガンリスクは瞬時に被曝したときのものってことです。
人間は「自己修復機能」というものがあって、長期的に被曝したときのリスクは実際のところ、もっと低いです。
原発の具体的な「怖さ」をわかっていただけたでしょうか?
いま日本中が騒いでる原発の「怖さ」は、最大限に見積もってタバコの数千分のイチなんです。
原発を止めることによる「3兆円」でエアコンつけようよ
ぼくが日本のエネルギー問題を考えるきっかけは、今年の夏に小学生が熱中症によって亡くなってしまったことです。
大震災以降、日本で原発を止めることによって、火力発電の燃料輸入によって発生してる費用は1年で大体3兆円くらいです。
千葉県千葉市の熊谷市長がTwitterで嘆いていたんですけど、「千葉市の全ての公立の学校にエアコンをつけるのに60億円もかかる」
岐阜県多治見市に関しては16億円程度らしいです。
冷静に、
この状況で原発を止めるって異常じゃないですか?
まとめます。
・原発の「怖さ」を最大限に見積もったとき、それはタバコの数千分のイチ。
・日本は原発を止めることによって毎年3兆円の燃料費を垂れ流している
・全国の市町村がエアコン設置のための数億円がなくて苦しんでいる
・熱中症で小学生が亡くなった
この小学生の熱中症に限らず、今回の北海道地震もそうですが、日本において原発よりよっぽど「怖い」事態に備えることができていない、というのが現状だと僕は思っています。
初めてエネルギー問題を考える際には、この辺の本がおすすめです
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