こんにちは。
最近カメラ市場の復活が話題になっているようです。
・デジカメに復活の兆し 各社が新製品投入 “インスタ映え”意識
・“インスタ映え”が追い風 スマホに押されるデジカメ業界の逆襲
多くの記事で、「インスタ映え」によって高画質なカメラ需要が増えている。と指摘されています。
ですが
少し考えると、この理論が間違っていることに気づくはずです。
結論を言うと、インスタ映えに必要なのは、「高画質」ではなく「ストーリー」なんです。
・インスタ映えとは何か?
・なぜカメラ市場が復活しているのか?
について今日は書きたいと思います。
HUAWEIのカメラが化け物スペック
HUAWEIが出しているスマホP20 proをご存知でしょうか?化け物スペックのカメラを搭載しているスマホです。
URLこちら
背面カメラで4000万画素、インカメで2000万画素です。(個人的には、写真に関してHUAWEIはAppleを超えたと思っています)
ちなみに、各カメラメーカのエントリーモデルはおおむね2500万画素前後です。
「SNSで高画質な写真をシェアする」ことを考えますと、もはやスマホが最強なんですよ。
カメラに比べて軽いし、一瞬でシェア出来るじゃないですか。画質は画素数で決まるものではないですが、画素数に関してはスマホが勝利しています。
ちなみに、カメラを買っている人もこの事実は理解していて、
”高画質な写真”はカメラ需要と全くつながっていません。
そもそも写真を拡大してポスターにするならまだしも、SNS写真はスマホの小さな画面で見るもので、画質はさほど必要ありません。
んじゃあスマホのカメラが順調に発展しているのに、なぜカメラ需要が増えているのでしょうか?
SNSは自分のストーリーの共有
そもそも何をもって、インスタ映えって言うのでしょうか?
スマホのカメラがイマイチであった一昔前までは綺麗な写真を見て、いいね!と思っていたかもしれません。
しかし、上で書いたように一部のスマホはもはやカメラを超えています。
こういう時代になって、ユーザーのいいね!はだんだんとその人の「ストーリー」に集まってきました。
要は「その人がどういう体験をしたのか?」ってことです。
自分でお金を出して、カメラを買って、ファインダーをのぞいて、シャッターを押して撮る写真、
その体験込みの写真に価値があり、いいね!がつくんです。
#一眼レフ
を考えてみてください。高画質な写真が目的であれば、このハッシュタグって意味ありますか?
SNSは「自分はこんな素敵な体験をしましたよ」っていう体験のシェアが目的です。
その共有したい素敵な体験に対して、「スマホの写真じゃあまりにも味気がない」というわけです。
なぜなら高画質なスマホが当たり前だからです。もはや綺麗な写真なんて当たり前の時代に来ています。
ざっくり言うと「スマホの写真じゃつまらない」からカメラ市場は復活しているんです。決して高画質ではありません。
少し前に流行った写ルンですや、韓国のモデルの中で流行っているGudak Camも全部同じ理由だと思います。
カメラに限らず、テクノロジーの進化に逆行した需要がこれからどんどん出てくると思いますが、要は
技術が進化してそれが当たり前になると、人はそれに飽きて、不便なものに「面白み」を感じるってことです。
他にどんなものがあるか考えてみると、面白いと思います。
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