ZOZO前澤社長が剛力さんとの件で最近のメディアを賑わせておりますね。
前澤社長のtwitter等を見ていて、前澤社長は何事にも「楽しいかどうか?」という価値観を強く持っている、ということをぼくは感じました。
前澤社長がすごく大切にしている、この「楽しさ」「充実感」という価値観はこれからの日本で、お金を超えた大きな存在になるとぼくは思っています。
格差=上昇志向=経済成長
ごく普通の環境で普通に暮らしていればあまり感じることはないと思いますが、人間の世界には必ず「格差」があります。
ご存知の通り、「お金がある人と貧乏な人」が現在の世界の代表的な格差です。
んじゃあ、この格差があるとどうなるのか?と言うと人は当然ピラミッドの上を目指すようになります。
宝くじを買う人、給料が高い会社に入る人、とかわかりやすいんじゃないでしょうか。
みんなが平等にお金を持つ社会だとしたら、誰も宝くじなんて買いません。
周囲よりも自分はいい暮らしをしたい、豊かになりたい、たくさん物を持ちたい、として発展してきたのが「資本主義経済」というものです。
格差が無いと人は上を目指すことなく、経済は成長しません。
生活コストは下がったが、自殺者は2万人いる日本
「お金の格差」の話を続けます。結論を先に言うと、
テクノロジーによって、昔よりいい生活をするためのコストが下げられました。
車を所有しなくてもカーシェアで30分だけ1000円弱で車を利用できます。
吉野家に行けば400円で牛丼が食べられます。
メルカリを利用すれば、いらないものにお金がつき、そのお金でブランド品を格安で購入することができます。
このように、最近のテクノロジーによって、お金のハードルが大きく下がりました。
これが「若いやつの上昇志向がない」と言われる理由だとぼくは考えています。
格差がなければ上昇志向なんて生まれるはずがありません。
国全体にモノが増え、数えきれない車が走り、スーパーやコンビニには食べ物があふれています。
すごく豊かになった一方で、実は日本では深刻な格差が生まれています。
それが「楽しさ」や「充実感」です。
最近減ってきているようですが、日本では毎年2万人以上の方が自殺してしまっています。
これをどう捉えるかは人それぞれですが、ぼくは貧富の差よりずっと深刻な問題だと思っています。
何が言いたいかというと、現代は人生における楽しさや充実感にものすごい格差があります。
人生が楽しくて仕方がない人もいれば、自殺してしまう人もいるわけです。
格差があると何が生まれるのかというと、お金と同じで、上昇志向です。
現代人は、人生の楽しさや充実感のピラミッドの上に上に行こうとしています。
近年、爆発的に広まったSNSなんてまさにそれですよね。一般ユーザーのSNS需要は「自分はこんなに楽しい、充実している」というアピールなわけです。
「ぼく私はこんな体験をしたことがある」という話で持ちきりの飲み会ってよくありませんか?
あれもまさしく、「楽しさ」や「充実感」のアピールだと思います。
自分の人生に絶望して自殺をする人が減らない限り、この「楽しさを求め行動する経済」は成長するとぼくは考えています。
何度も言いますが、格差は上昇志向を生み、経済を成長させます。
こんな次世代の経済が生まれようとしているそんな中で、前澤社長の「楽しい最優先」な考え方はすごく先進的な考え方だと思います。
ちなみに、ZOZOの「世界中に笑顔を」というビジョンはこの「楽しさの格差」を無くそうとする取り組みそのものだとぼくは考えています。
個人的にはとても共感するものがあり、すごく応援している会社です。
【関連記事】
・今の時代の貧富の差が「お金」じゃなくて「モチベーション」な件について
・ある意味では「インターネットが間違った方向に発展した」と自分が思う理由
コメントを残す