こんにちは。@kaka_nonです。
「地方創生」に関する話題です。
今の日本では、都市部と地方の経済格差が問題になっています。高齢化、人口減少などがそれです。その経済格差、人口減少を食い止めようとするための取り組みを「地方創生」と言います。
地方創生(ちほうそうせい)とは、第2次安倍政権で掲げられた、東京一極集中を是正し、地方の人口減少に歯止めをかけ、日本全体の活力を上げることを目的とした一連の政策である[1]。
引用:wikipedia
ぼくも田舎出身者ですので、地方が衰退している事実はあまり気持ちがいいものではないです・・・
さてみなさんは「地方を盛り上げる活動」と聞いて、何を思い浮かべますか?
観光地のPRなどでしょうか。これも代表的なものですね~
地方創生の戦略として、ぼくは「東北食べる通信」なるものの存在を最近知りました。
結論を言うと、
「東北食べる通信」は地方衰退を食い止める革命だと僕は思います
地方衰退の理由は「魅力がないから」じゃない
はじめに、今までの「地方を盛り上げる活動」の戦略を考えてみます。
大きく分けて2通りの戦略があり、それは「観光」と「移住」です。
観光は予想できる方が多いでしょう。「うちの県に、こんな面白いものがあるから旅行おいでよ」ってことです。これで観光客が増えると、使われるお金が多くなりますので、経済が盛り上がります。
移住に関しては、「20年住んだら土地あげます」や「地元企業に就職してくれるなら、奨学金返さなくていいよ」などの制度がそれにあたります。
なぜこんなことをするのかって言うと、どちらも理屈は同じで、「人を増やして経済を盛り上げる」という狙いです。
観光は「短期的な経済」
移住は「長期的な経済」を見据えています。
しかし、このような地方創生は「なぜ地方が衰退しているのか」ということを考えたことがあるのでしょうか?
・魅力がない
・インフラ不足(仕事、教育、病院など)
こんなこと言ってるようでは、地方はどんどん衰退するでしょう。
インフラ不足なのも魅力がないのも、人がいないからです。これは結果であって理由じゃない。
一方、「東北食べる通信」編集長の高橋博之さんは、地方が衰退している核心をついています。それは「第1次産業への当事者意識の低さ」です。
都市部の人達は「食べ物はあって当たり前」の状態になってしまっているということです。ぼくたちが普通に、何も考えずに、毎日食べてる肉魚野菜は、農家や漁師の方が自然を相手に生み出したもので、「当たり前のもの」ではないんですね。
高橋さんは「自分には農家なんて関係ない」って考えてる人の多さが、地方衰退の原因だと考えてるようです。
これ、めちゃくちゃ真理だと思いません?
都市部と地方の経済格差が大変な問題になっています。しかし解決策として大抵の議論は「永住」「観光」に関するもの。いわば「短期的」「長期的」な経済効果。観光名所のPRや、地元企業に就職することを前提とした給付型奨学金など。
— ドル次郎 (@doruziro) 2018年2月18日
akb48が大成功したのはなぜ?
では「東北食べる通信」ってどんなものなんでしょう?
地方が衰退しているのは「第1次産業への当事者意識の低さ」とした高橋さんは、都市部の人と地方の人(農家や漁師)をつなげようとしています。
でもどうやって?
キーワードは「共感」と「参加」です。
akb48の秋元康さんってご存知ですよね?彼って誰が何と言おうとビジネスの天才ですよね。秋元康さんのビジネスモデルも「共感」と「参加」が軸になっています。
「アイドル」っていうと昔は「可愛くて、恋愛しないで、おしりから出るのはマシュマロ」くらいの感じだったんですよね。
それに対してakb48は、会いに行けるアイドルとして「リアルな一面を見せる」ことでファンからの「共感」を得ることに成功しました。
「共感」の次に来るものは何でしょう?「参加」です。握手会、総選挙、じゃんけん大会。これらに参加したくなります。共感を持ってますので。
akb48が巨大なアイドルグループに育ったのは
ファンが「共感」をもって「参加」したからです。
「東北食べる通信」もこのシステムを採用しています。東北食べる通信は、食べ物が”付録”としてついてくる、生産者の思いをつづった雑誌です。
食べ物が“付録”として付いてくる情報誌「東北食べる通信」をご存じだろうか。「お米」や「カキ」など東北産の食べ物を届け、その生産者の生き方や、生産物に対する思いなどを特集している。新聞紙の半分くらいのサイズ(タブロイド版)で、生産現場の様子が分かるように写真も多様している。
ぼくたち消費者は「つくっている人の苦労や思い」を知り、食べ物を食べることで生産者に「共感」を抱きます。「こんな思いでつくったのか」「こんな苦労があったのか」とか。
すると今度は生産者を応援したくなります。「生産現場を見たい」「生産者に応援している思いを伝えたい」こういう考えが生まれ、参加したくなります。akbの握手会と全く一緒です。
東北食べる通信のSNSコミュニティで生産現場の見学を募集すると、応募が殺到するようです。「共感」おそるべし・・・
「共感」を持って「参加」することで、高橋さんが指摘していた「当事者意識」が生まれ、消費者は生産者のもとへ定期的に足しげく通い、応援します。
だいぶ話が戻りますが、人が増えると経済は盛り上がります。
東北食べる通信は「観光」や「移住」に対して、消費者が生産者のもとへ訪れることによる「中期的な経済効果」を狙っている、ということです。
そもそも、地方が盛り上がるためには、移住する必要ってないんですよね。
定期的に訪れる人がいれば、地方は人であふれ、盛り上がると思いませんか?高橋さん頭良すぎですね・・・
一方で高橋博之氏は、日本で起きている都市部と地方の分裂を本質的にとらえ、その要因を「第1次産業に関する当事者意識の低さ」と指摘している。高橋氏は、都市部の人間が第1次産業に「共感」を持ち「参加」することによる地方創生にフォーカスしている。
— ドル次郎 (@doruziro) 2018年2月18日
そこで発行されたのが東北食べる通信。東北食べる通信は、消費者が生産者のもとへ定期的に訪れることによる「中期的」な経済効果を実現しています。地方の衰退をこれほど本質的に捉え、高度なマーケティングを実現してる地方創生はないかと。超クリエイティブです。
— ドル次郎 (@doruziro) 2018年2月18日
・地方衰退の核心をついている
・「共感」して「参加」する、中期的な地方を盛り上げる戦略
まじで「東北食べる通信」によって地方が盛り上がる可能性あると思います。
これからも頑張ってほしいですね
興味を持ってくれた人は、こちら読んでみることをお勧めします~
コメントを残す