我々の生活に欠かせない「住宅」について考えてみます。
「将来美人な女性と結婚して子供を授かって素敵なマイホームを買って幸せな人生を築くんだ!」
ごく普通の心優しい大学生って感じですね。マイホームは素晴らしいと思います。家族だけの空間で思い出を築くことができますからね。
しかしぼくは最近になってこの「夢はマイホーム」に疑問を感じています。銀行で35年の住宅ローンを組むのは本当に危険な理由とぼくが圧倒的賃貸派な理由について書きたいと思います。
みんなローン組んでるから、マイホームを買うのが普通だからって考えてる人はもう一度自分にマイホームが必要か考えてみてはどうでしょうか。
家の付加価値(必要性)
まずマイホームの価値について考えたいと思います。賃貸にはないマイホームの良いところはどんなところでしょう?
1つの例として4LDKの間取りに住むことを考えます。
「マイホームに住んでローンを返済する」のと
「賃貸物件に住んで家賃を支払う」のでは
おそらく月々の支払いはマイホームの方が安いでしょう。まえに友達がこんなことを言っていました。
「同じ金額を月に払うならマイホームの方が生活レベルが高い、広い家に住める」
こういうことを感じている方がいらっしゃいましたら是非考えてみてください。「家の付加価値はライフステージによりませんか?」
おそらくマイホーム購入を考えるタイミングで一番多いのが「出産」だと思います。子供が生まれて、大きくなったら当然それぞれの部屋が必要です。
4LDKのマイホームが一番ありがたいとき、つまり価値が高いときって「子供に自分の部屋が必要になった時」ですよね。このときのマイホームの付加価値は高いと思います。
逆に子供が親元を離れた時、部屋がいらなくなりますね。つまり付加価値が下がるんですけど、さらにもう一個忘れてはいけない重要なことは「劣化と共に家の価値はどんどん下がっていく」ということです。
「夫婦2人で住む4LDKの古い家」
これに対してローンを返済することに・・・・。人生で一番高い買い物といわれる広いマイホームが必要なのはせいぜい7.8年なんです。ここまで考えれば、「マイホームに20年30年かけてローンを組むこと」ってどうなんでしょう・・・とぼくは思います。
家の資産価値
マイホームにおいて「必要性や付加価値」以外にも価値を決めるものがあります。それは資産価値です
よく家を売る人がこういうことを言うようです
「同じ金額を払うなら自分の資産になるだけ賃貸より購入の方がお得」
これは「ローン返済後に家の価値が上がっていれば」です。家の資産価値というものは非常に不安定です。高度経済成長期のように年々日本の経済が成長する時代ではないのはもうご存知ですよね..。不動産神話は昔の常識です
今の時代で、一般の人に20,30年後の家の資産価値を正しく見定めることは不可能だと思います。「住居費」は生きるための必要費用として割り切るべきではないでしょうか。
もう一つ、資産としてのマイホームには流動性の問題があります。流動性とは、我々パンピー向けにざっくりいうと「どれだけ早くお金にすることができるかどうか?」です。家の流動性は想像に易く、よくありません。流動性が低く、資産価値が安定しない・・・ぼくは家ほど難しい投資対象はないと思っています。
マイホームは自分の人生を制限する
実はもっと根本的な疑問が僕にはあります。「マイホームが欲しい今の気持ちは30年後も変わりませんか?」という疑問です。
未来の予測できなさは異常です。どんなに店でときめいた服でも5日後には「んー・・」ってなったことないですか?腹ペコで入った居酒屋で「なんでこんなにオーダーしたんだ・・・」って時、焼肉が食べたかったのに1週間後寿司になってる時、身近に考えても色々ありますよね。
30年後の自分が考えていることや価値観って全くわからないんです。もしマイホームを買ってしまったら、その後の人生はマイホーム中心の人生になってしまいます。ぼくが家買いたくない一番の理由はこれです。
自由で好きなこと、楽しいことを「今」やるのが最高で最強の人生でしょう。ライフステージによって家を変え、新しい街で、新鮮な気持ちで生活する方が楽しそうじゃないですか??
ごちゃごちゃ言いましたが、最終的にこの記事で言いたいことは「自分がどう考えるのか?」という価値観を持つということです。「常識に流されて人生で一番高い買い物をするな」ということです。この記事を読んでも家が欲しい人は自分に正直になって買えばいいと思います。
最後に、ぼくの家に対する結論です。
【結論】
・マイホームは「欲しいとき」に「キャッシュ一括」で買う
・いらなくなったら即売る
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